仕事に、家事に、妻のグチ。
オッサンの日々も忙しいんじゃい!
日々、疲れてるんじゃい!
どうも、ワードマイスターおまろです。
職場だけが踏ん張りどころではない。
実は、家庭にも試練の場面が訪れる。
帰宅後は、疲れのせいで何もやる気が起こらない。
ボーっとYouTubeを見て、ダラダラと過ごしたい。

そんな時に、つまろのグチ。
早くオチを聞いて、話を終わらせたいのに、グダグダと遠回り。
そのくだりはなくてもいい! 早く本題に行け!
グチもようやく終わり、つまろは、お風呂場へ。
チャンス到来!

私の至福の時間が訪れる。
今日は、何をしようか?
何故か、無性に癒されたい!
ほっこりしたい。
おもむろに選んだのは、ヨシタケシンスケさんの『ヨチヨチ父』。

ページをめくる。
かわいい~!
二頭身のイラストがなんとも言えない。
育児のツライ内容も、ヨシタケシンスケさんのイラストと一緒だと、とても愛おしい。
じっくりと絵を眺め、1ページ1ページ、ページをめくる。
風呂そうじ、皿洗いを「早くしないと!」と、さっきまでの焦りがいつのまにか消え始めている。
時間を忘れ、読み進める。
イラストに、セリフに、思わずクスっと笑みがこぼれる。
せわしない時の流れが、ゆるやかになる。
「育児って大変そうだなぁ」
脳内で感想が、音声化。

ふと、あるページで手が止まる。
若い頃、あんなに「人と同じこと」を嫌っていた私たちなのに
こんなに「同じでありたい」と願うことになるなんて
言われてみれば、そうかもしれない。
頭の中で言葉をかみしめる。
周りとちがうことがしたくて、ブログをこっそり始めた私。
本業一本の同僚の中で、こっそりと副業の一歩を踏み出した私。
小さいころから、周りとちがうことをすることで、目立とうとしていた私。
そんな私が、この言葉には、めちゃくちゃ共感した。
口を開けば、否定やツッコミの言葉しか出ない私が、とても納得した言葉。
人とちがうことをして、ポジションを取り、存在を誇示したかったのかもしれない。
自分は特別だと思いたかったのかもしれない。
内心では、人のすることがとても気になるくせに・・・
同僚や友人に話を聞き、「自分と一緒だ」と安心するくせに・・・
あれだけ、人とちがう自分でいたかったくせに・・・
多数派に所属している安心感。
自分は間違っていなかったという安堵感。
何て自分勝手な考えをしていたのだろうと改める。
ヨシタケシンスケさんの独特の視点に、かわいいイラストに、
私のチンケな虚栄心が消毒される。
無駄に抱えた心の重しが落とされる。

そして、心に刺さるもう一つの言葉。
世の中は思い通りにはいかない。
だから自分なりに工夫してどうにか楽しんでいかないとつらいばかりだ。そのことを、私の世話を通じて学んでもらいたい。
世の中には、不条理や理不尽が多くある。
自分の思い通りには、なかなかいかない。
わかっていてても、イライラする。
どのように対応すればよいのか、改めて気付かせてくれる。
「子育てって、上手くいかないことに、どれだけ耐えることができるかが試されているのかぁ」
また、脳内で再生される感想。
ふと、気付けば、いつのまにか30分。
読書って素晴らしい!

先程のつまろに対する態度を思い返す。
もっと、ちゃんと話を聞いておけばよかった。
「お風呂から出れば、しっかりと話を聞こう」と反省する。
ごめんなさい、つまろ。
誰にも邪魔されない癒しのひととき。
こうして、私の至福の時間は、反省とともに終わりを告げる。
そして、ブログも綴られていく。
そして、ふと思う。
「この記事、一体、だれが読むのだろうか?」
おあとがよろしいようで。おまろでした。
本日の一冊

| 書名 | ヨチヨチ父―とまどう日々― |
| 著者名 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | ポプラ社 |
| 発行年 | 2025年1月23日 |
| おいとま充実度 | 4 / 5 |

